前回記事の続きの座り方編です。

冥想中は、頭と首はまっすぐにし、プラーナーヤーマ実践中は顎をひき頭を下げる。(ジャーランダラ・バンダ)
そうすると、心臓への負担を防ぎ、脳を興奮させず、心の中に静けさを体験することが出来る。

冥想のための座法とは、背骨をまっすぐに伸ばし、肋骨の背中側とそのまわりの筋肉を後方や下方にたるませず、まっすぐに座り、頭頂、顎、鼻の下の中心線、鎖骨間のくぼみ、胸骨、へそ、恥骨が一直線に正中線を作らなければならない。

一方、二つの眉を結ぶ線、両肩を結ぶ線、左右の鎖骨を結ぶ線、両乳首を結ぶ線、それぞれ対をなす左右の肋骨を結ぶ線、両腸骨を結ぶ線が平行でなければならない。
そして最後に、身体がゆがまないように、両肩甲骨の上端の間の中心点と仙骨を結ぶ線を垂直に保つ。

プラーナーヤーマ実践において、初めにもっとも大切なことは、頭を前屈させ身体をまっすぐ伸ばし安定させることと、血液に酸素を送るために最大量の空気を肺に入れることを学ぶことである。実践中は、背骨をまっすぐに伸ばし、決して曲げてはいけない。

吸気中であろうが、呼気中、クムバカ中であろうが、注意をたえず払い、前述の各点がいつまでも正しい位置にあるよう心がけなければならない。

インテリアデザイナーが部屋に最大限の空間を作るように、求道者は身体に最大限の空間を作り、肺がプラーナーヤーマ実践中最高に拡がるようにする。
この拡大量は練習によって増していく。

バガヴァッド・ギーターによると、身体は内なる神の畑であり、内なる神はプラーナーヤーマによって身体が耕されたとき何が起こるかを観察する。
プラーナーヤーマは心と体を結ぶ橋である。
引用:ヨガ呼吸・瞑想百科