アイアンガー氏のヨガ呼吸・瞑想百科から【プラーナーヤーマ実習に際しての身構え・心構え】を抜粋します。

アルファベットを習得することが言葉の習得の基礎であるように、プラーナーヤーマは精神的知恵、本当の知恵を習得するための基礎である。

アーサナを習得してからのみ、プラーナーヤーマの習得が可能である。近道はない。

アーサナは肺の繊維に弾力性をもたらすので、プラーナーヤーマをやりやすくする。

身体中の神経の長さを合わせると、全部で約9600㎞になる。その働きは極めて繊細であり、その働きを正しくしておくには特別な注意と世話が必要である。いろいろなアーサナをひとつひとつ長い時間繰り返して行うと、神経系の働きが正しくそして清潔に保たれるので、プラーナーヤーマ実践中、エネルギーの流れに障害が起きなくてすむ。

アーサナも間違ったやり方をすると、呼吸を浅くし忍耐力を弱める。

もし、身体を無視したり、欲望のままに行動すると、身体はあてにならない物体と化してしまう。
アーサナで身体を鍛えプラーナーヤーマで心を鍛えると、それが悟りへの道へつながり、京楽と痛みから自己を解放できる。