いまや多くのヨガスタジオで定番クラスとなった「アロマヨガ」。
アロマオイルの香りにつつまれながらヨガをすると、カラダがリラックスして気分もリフレッシュしますね!

自宅でヨガや瞑想をする習慣があるひとのなかには、お香を焚いたりアロマオイルを使うひとも多いのではないでしょうか。
今回はアロマオイルやお香を中心として、ヨガをとりまく「香り」について書いてみたいと思います。

アロマの特徴

ヨガと香り

まず香りの代名詞ともなっているアロマオイルですが、正確には「エッセンシャルオイル」といいます。芳香のある花や樹木のさまざまな部分の成分を抽出した濃い物質で、中世ヨーロッパでは薬品と同等なものとして扱われていました。

現在、エッセンシャルオイルは、植物の特性を保っていることから自然療法に用いられています。体調不良や心の不調のときに適切なものを使えば、高い効果が期待できるでしょう。

ただ、繊細な物質だけに、扱うときには注意が必要ですし、禁忌事項もあります。
特に、妊娠中の方が避けるべきオイルはいくつかあるので、利用するまえに専門知識がある人に確認しましょう。

ヨガスタジオのクラスのようにエッセンシャルオイルを使って自宅でヨガを行いたいときには、アロマヨガのインストラクターやアロマテラピーの知識があるひとに一度相談することをおすすめします。あなたの状態にあわせて適切なアロマのアドバイスをもらえるかもしれませんよ。

お香の特徴

ヨガと香り

一方、お香は、原料となる香木・ハーブ・スパイスなどを粉状に砕いて炭や蜜などで固めたものです。
みなさんが通常目にするお香は竹の芯に香をつけたタイプか、コーン型や棒状に固めたもののどちらかになります。

お香の原料になる植物も元は薬として利用されていたものがほとんどですが、こちらはエッセンスを抽出するのではなく、素材そのものを使います。

また、エッセンシャルオイルと異なる点は、お香は空間の浄化を目的として作られたもの、ということです。(一部のチベット香のように治療用に開発されたお香もありますが)

ですので、お香の効果はエッセンシャルオイルにくらべてマイルドで、比較的多くの人が安全に使うことができます。また、病気の治療よりは心の癒しにポイントをあてて作られていることが多いのです。特にヨガをするとき、お香は心地よい空間作りの大きな助けになることでしょう。

ただし、お香の煙の粒子は粗いので、アレルギー性鼻炎がある場合は悪化することがありますし、お香に対してアレルギー症状がでる場合もあるので、不調が出たときにはすぐに使用を中止したほうがいいでしょう。

ちなみに、エッセンシャルオイルもお香も、ペットや子供が近くにいるときの使用には注意が必要です。特に猫にとってはエッセンシャルオイルの成分は毒に等しいものです。アロマの使用は避けたほうがいいでしょう。

以上、今回はアロマとお香、それぞれの特徴についてご紹介させていただきました。