ヨガをもっと深めていきたい。知らないことばかり。何を勉強すればいいの?

ヨガをはじめて、ポーズ(アーサナ)呼吸法(プラーナーヤーマ)瞑想を続けていくうちに、レッスンのとき以外でも、本などを読んで勉強したいというかたは多いのではないでしょうか?

そういうときは、通っているヨガ教室のインストラクターに相談することが一番良いと思います。ただ、ヨガの流派によっては書店で簡単に入手できない独自のテキストを使っている場合もあるので、相談にのってもらうのが難しいときがあるかもしれません。そこで今回は、インストラクターに厳選していただいた書店や通信販売で購入できるヨガ本を何冊かご紹介します。家での自宅ヨガなど、独学でヨガをしているかたの参考にもなるかと思います。

歴史・流派・ポーズを学ぶ

ヨーガバイブル―決定版 ヨーガのポーズ集

クリスティーナ ブラウン

http://www.amazon.co.jp/dp/4882823616

現在のヨガブームがはじまった初期の2004年に出版された、ロングセラー本です。

同種の本といえば「ハタヨガの真髄_600の写真による実技事典」(B.K.S.アイアンガー著)が人気ですね。この本も良書なのですが、「ヨガ・バイブル」のほうが、ヨガの歴史やヨガの学びかたについてのアウトラインがコンパクトにまとまっていますし、代表的な流派もいくつか紹介したうえでポーズを紹介しているので、今回はヨガ・バイブルをご紹介します。

ポーズは初心者向けから上級者向けまで、まんべんなく紹介しています。ひとつひとつのポーズの解説も写真と文章が多く使われていてかなり詳しいです。また、「実践のヒント」として、視点・予備ポーズ・逆ポーズ・易しいポーズ・効果についてもコメントがあります。

ただ、400ページの厚い本なので、本を開いた状態でポーズを試すのはちょっと難しいかもしれません。どちらかというと、これを片手にヨガを学ぶというよりは、ポーズの百科事典としてつかうのにオススメしたい本です。やはりポーズの実践は、実際にインストラクターのレッスンを受けたりDVDを見たり、実際のポーズを見ながら覚えるのがいいでしょうね。

解剖学を学ぶ

最強のヨガレッスン

レスリー・カミノフ

http://www.amazon.co.jp/dp/4569771246

最近、ヨガスタジオによっては、上級者クラスやヨガインストラクター養成コースで解剖学の視点からみたヨガ講座をもうけるところがありますね。ヨガ学習者のための解剖学の本もいくつか出版されていますが、今回紹介する本は価格が手ごろで、ボリュームも適切かと思うので紹介いたします。

表紙にある紹介文には「新しい視点でヨガを学びたい人へ」と書かれています。それぞれのポーズ(アーサナ)ごとに、骨格や筋肉がどのようになっているかが解剖イラストで紹介されています。ポーズによっては、内臓やリンパ腺の様子も書かれます。また、関節の動きや筋肉の動きについても解説されています。このあたりになると解剖学の知識がない人にとってはわかりずらい内容も入ってくるので、人によっては、この本を読むために「からだの地図帳」(講談社)などの参考書が必要かもしれませんね。

ヨガポーズをしているときに「自分の内部でどのような部分が刺激されているのか?」ということに興味がわいてきたかたにオススメしたい一冊です。

アーユルヴェーダの入門書

Dr.蓮村のアーユルヴェーダ練習帖 「しあわせ体質」きほんのき (カドカワ・ミニッツブック)

蓮村 誠

http://www.amazon.co.jp/dp/B01914HS96

こちらはインド伝統医学・アーユルヴェーダの入門書です。

ここ数年、エステサロンなどでアーユルヴェーダという言葉をきいたことがあるかたは多いと思いますが、本来は正当な医学でありインドでは医療として確立されています。ヨガをはじめるかたには身体やこころの不調がきっかけというかたも多いと思います。そのなかで、ヨガにプラスしてアーユルヴェーダの考え方をとりいれた生活をすることで調子が回復する人は多いです。

ヨガスタジオでは学ぶ機会が少ないアーユルヴェーダですが、健康に関心があるかたならば、学ぶ価値はあると思います。著者は西洋医学の医師ですが、アーユルヴェーダを生かした医療を長年提供しています。

アーユルヴェーダに関する著書も多く、特に最近はテレビや雑誌でアーユルヴェーダの紹介をすることが多いので、名前を見たことがあるかたもいるかと思います。この本は電子本ですが、アーユルヴェーダの基本がコンパクトにまとまっていて分量も多くなく、気軽に読めるので、入門書としてオススメします。


今回は以上となります。多くの良書がありますので、自分にあった本が見つかることが一番大切なことです。次回もお楽しみください。