気分が冴えないときやストレスを感じたとき、お香を焚くと、リラックスできたり気分転換できたりした経験はないでしょうか?

ヨガスタジオによってはクラスのときにお香を炊いているところがありますが、お香はヨガや瞑想の効果をあげるサポートをしてくれます。
今回は、そんなお香についてご案内します。

お香って?

「お香」といわれてみなさんの頭のなかに浮かぶのは、おそらくスティック型の線香やコーン型のお香だと思いますが、その起源は薫香(くんこう)にあります。

ハーブや樹脂をいぶして香らせる薫香の習慣はかなり古く、古代エジプト時代からみられるようです。
鼻の奥には脳と直接つながっている神経があります。薫香の煙はそこから脳に伝わり、やがて感情などに作用していきます。
また、ハーブや樹脂を煙にして拡散することで、空間が清められると考えられていました。

ヨガと香り

現代では、薫香はみなさんよくご存じのお香にスタイルを変え、世界中に普及しています。
お香もアロマオイル(エッセンシャルオイル)も、ともに自然界からの贈り物ですが、繊細なエッセンシャルオイルにくらべて、お香はパワフルでワイルドな魅力にあふれています。

特に、ヨガや瞑想などを行う習慣のある人々は、お香の香りを利用して心の状態を整えて、瞑想に入りやすい環境をつくっていました。
現在でも、ヨガのときには、心地よい雰囲気づくりのためのサポートとしてお香を焚くことが多いです。

ヨガ時の注意

さて、実際に自宅でお香を焚きながらヨガを行う時の注意ですが、ヨガの途中で誤って触れたり眠って放置しても安全であるように、お香立てや香炉はぐらつきのない、しっかりとしたものを選びましょう。
また、アレルギーを持つかたはお香によっては症状がでるケースもありますのでご注意ください。

お香の選びかた

ヨガと香り

次に、お香の選びかたですが、比較的価格が安く、気軽に試しやすいのはインド香です。
竹ひごに香を付けたスティック香は香りかたがマイルドで長時間もちます。また、コーン香はスティックタイプにくらべて燃焼時間は短いですが、濃厚な香りを楽しむことができます。
ヨギに人気があるのはチャンダン(白檀)、ナグチャンパ(金香木、キンコウボク)ですが、メーカーや種類も多いのでお好みのものを。

チベット香は、多くがネット販売で取り扱われてます。こちらはベテランのヨギに人気があるようです。
特に、チベット医学に伝えられているお香「Agar31」は歴史あるレシピで、医療機関でも使われるほどヒーリング効果が高いといわれています。

ヨガと香り

日本のお香メーカーでもヨガに向いているお香のラインアップが増えてきました。日本香はインド香よりも高価ですが、繊細な香りは日本が世界に誇れるものです。
ちなみに筆者がよく使うのは日本香道の「かゆらぎ」シリーズ。白檀や沈香、薔薇の香りはヨガのリラックス効果を高めてくれることでしょう。

かゆらぎ 白檀40本入 香立付 日本香堂


以上、お香について紹介いたしました。

火の取り扱いには十分気をつけて、ヨガライフにお役立てください。

【参考文献】
トーマス・キンケレ『インセンス 薫香料と香を焚く儀式』フレグランス・ジャーナル社、2010年
カーリン・ブランドル『改定新版 癒しのお香』ガイアブックス、2014年