アーユルヴェーダ トリドーシャ ヴァータ

さて、前回は火と水のエネルギーを持つピッタの性質をご紹介しました。今日は、ヴァータの性質についてお話します。ヴァータは、5つの自然エネルギーのうち、風と空の組み合わせから生まれる性質です。風と空からそのままイメージ出来るように、動いたり運んだりする働きを持っています。

ヴァータの性質

風と空エネルギーを持つヴァータは、吹き抜けていく風のように颯爽としていて軽やか、また、素早さ、冷たさ、乾燥という性質も持っています。

ヴァータタイプの人の特徴

軽やかで素早いヴァータタイプの人は、理解が早く、フットワークも軽いのが特徴です。新しい環境にもすぐに順応することができ、行動力も豊かな想像力もあります。しかしそれと同時に、気まぐれですぐに心変わりするなど、三日坊主の傾向があります。また、ストレスを受けやすく、不安や恐怖に苛まれることも。乾いた性質を持つヴァータタイプの人には、華奢で冷え性さんが多いのが特徴です。肌が乾燥して痒くなったり、髪が乾燥してフケや枝毛が出たりもします。

ヴァータをコントロールするには?

増えすぎたヴァータを抑えるには、まず食生活を見直すところから始めましょう。気まぐれで衝動的なヴァータタイプの方に有効なのは、きちんと決められた時間に食事をとること。食事を抜いたり、変な時間にご飯を食べていたりすると、ヴァータがますます増えてしまいます。また、冷たい食べ物もヴァータの乱れにつながるのでなるべく避け、火を通した食べ物を暖かいうちにゆっくり頂きましょう。
ヴァータが減りすぎていると感じたら、気持ちの良い風が吹いている晴れた日に、散歩に出かけてみましょう。風のある晴れた天候は、ヴァータのエネルギーをもたらしてくれます。何となくだるくて行動力がない、そんな日こそ外に出て風を感じ、エネルギーチャージすることが大事です。

年末年始は、忘年会、お正月、そして新年会と、どうしても生活が乱れがちになります。積極的にアーユルヴェーダの知恵を取り入れ、心と体をしっかりコントロールしていきましょう。