アーユルヴェーダ トリドーシャ カパ

さて、存在するあらゆるものは、風、火、水、地、空という5つの自然エネルギーから成るというアーユルヴェーダの基本理念。これら5つの自然エネルギーの組み合わせにより、3つの性質が生まれます。火と水のエネルギーを持つピッタ風と空のエネルギーを持つヴァータ、そして地と水のエネルギーを持つカパです。今日は、3つ目のカパという性質のお話をしたいと思います。

カパの性質

カパは、地と水のエネルギーから成ります。水が地を押し固めるように、どっしりとした安定性、辛抱強さのある性質です。冷たさ、重さ、遅さ、穏やかさなどの特徴もあります。

カパタイプの人の特徴

カパの性質を持つ人は、気長で寛大です。辛抱強く、あまり物事に動じず、また、人との調和を大切にします。もの覚えは早い方ではありませんが、一度覚えたことはなかなか忘れないでしょう。それと同時に、怠惰で大雑把、鈍感な面もあります。保守的になりやすく、変化や新しいことへの挑戦を恐れたり、引きこもりがちになる時も。
また、カパタイプの身体的特徴は、しっとりした白い肌に潤いのある髪の毛ですが、カパのバランスが崩れてしまうと、むくみやアレルギーが出やすくなります。小食なのに太りやすい、いつまでも疲れが取れない、寝ても寝ても眠い、痰やアレルギー性鼻炎がある、そんな方は、カパがアンバランスになっているかもしれません。

カパをコントロールするには?

増えすぎたカパを抑えるには、常に変化の中に身を置き、刺激のある生活を送ること。間違っても、おやつを食べてソファでごろりと昼寝、なんて生活はいけません。早起きをして散歩や軽い運動をし、すっきりと一日を迎えます。甘党が多いのもカパの特徴ですが、おやつはグッと我慢して、ハーブやスパイスをたっぷり使った食事を頂きましょう。
心がせわしなく動き回っているあなたは、カパが減りすぎているのかもしれません。朝慌ただしくバタバタと家を飛び出していませんか?いつもより15分早く起きて、少しの間瞑想してみましょう。リラックスした状態で水と地のエネルギーを取り入れると、その日一日穏やかに過ごすことができますよ。

冬はどうしても室内に引きこもりがちになり、カパが増えてしまいます。こんな時こそ運動をしたり新しいことに挑戦したりして、カパをコントロールしていきましょう。